こんにちは!
元証券ウーマンのさぶ(@sabu_1985)です。
漠然と教育費1000万円×2人分を目指している我が家ですが
子どもにかかるお金について考えてみたいと思います。
今回は大学費用の上昇の推移に焦点を当てます。
国立大学の学費の推移
1975年から現在まで
大学の初年度にかかる金額を調べてみました。
なお、現在は2005年の学費から
授業料も入学金も1円も変わっていません
年度 | 授業料(円) | 入学料(円) | 合計 |
1975年 | 36,000 | 50,000 | 86,000 |
1985年 | 252,000 | 120,000 | 372,000 |
1990年 | 339,600 | 206,000 | 545,600 |
1995年 | 447,600 | 260,000 | 707,600 |
2000年 | 478,800 | 277,000 | 755,800 |
2005年 | 535,800 | 282,000 | 817,800 |
40年前の学費と比較
- 初年度の学費が9.5倍
これを世代で比較してみます。
父親世代(60歳)
初年度学費は86,000円
自分(30歳)
初年度学費は817800円
親と子で10倍の開きが…
今は物価の関係か、
国立の学費は値上がりしていませんが
おそらく今の0歳の子が18歳になる18年間で
大学進学費用はさらに上昇すると考えられます。
私立大学の学費の推移(平均値)
次は私立の場合をみてみます。
こちらは文部科学省のデータより
私立大学全体(文系・理系問わず)の平均値の推移です。
年度 | 授業料(円) | 入学料(円) | 合計 |
1975年 | 182,677 | 95,584 | 278,261 |
1985年 | 475,325 | 235,769 | 711,094 |
1990年 | 615,486 | 266,603 | 882,089 |
1995年 | 728,365 | 282,574 | 1,010,939 |
2000年 | 789,659 | 290,691 | 1,080,350 |
2005年 | 830,583 | 280,033 | 1,110,616 |
2010年 | 858,265 | 268,924 | 1,127,189 |
2015年 | 868,447 | 256,069 | 1,124,516 |
40年前の学費と比較
- 初年度の学費が4.0倍
父親世代(60歳)
初年度学費は278,261円
自分(30歳)
初年度学費は1,110,616円
親と子で約4倍の開きがあります。
この40年で給料はどう上がっているのか
教育費と同じくらい収入も上がっていれば、
特に問題はないのかもしれません。
年度 | 給与収入 |
1975年 | 203万円 |
1980年 | 295万円 |
1985年 | 352万円 |
1990年 | 425万円 |
1995年 | 457万円 |
2000年 | 461万円 |
2005年 | 437万円 |
2010年 | 412万円 |
2015年 | 420万円 |
国税庁、「民間給与実態統計調査」より
40年前の給与と比較
- 給与は約2倍
さぶ夫
つまりお金の価値が2倍に増えたのに対して
大学進学費用は4倍です。
つまり大学の進学費用を
現在の価値に当てはめて考えても
この40年で価値が2倍に増えています💦
1995年と2015年の20年で比較してみよう。
さぶ
年度 | 国立 初年度 | 私立 初年度 | 平均給与 |
1995年 | 707,600 | 1,010,939 | 457万円 |
2015年 | 817,800 | 1,124,516 | 420万円 |
さぶ夫
この直近20年で
大学は国立・私立の学費は10万円の値上がり!
平均給与所得は37万円の値下がり…!
何とも言えない気持ちになりますね…。
教育費のインフレ率の高さを感じます。
日用品やサービスの値段 =『物価』が
上がり続けている状態のことを指します。
インフレには、
良いインフレと悪いインフレがあります。
例えば5%のインフレが起これば、
今まで20万円の生活費が21万円になります。
これで収入が10%増えて
30万円から33万円に上がっていたら
インフレは全く問題ありません。
しかし、収入が物価よりも上がらなければ
生活は苦しくなるだけです。
一般的に、緩やかなインフレが
経済にとって良い状態だといわれていますが
それは収入がモノの値段以上に上がることが大前提なのです。
教育費だけで焦点をあてると
教育費⇒増
収入⇒減
で、悪いインフレが起きています。
今後も教育費高騰は避けられない
国立大学の費用が2005年から2018年の
この13年間据置かれています。
「失われた20年」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本経済が1991年3月から
約20年以上低迷した期間を指す言葉です。
一時好調な時も見せましたが
実質的な経済成長率が低く、低成長でした。
(現在も経済成長率は1%なので低空飛行ではあります)
2006年には
アメリカでサブプライムローンの崩壊があり
日本も含めた世界経済が傾き始め
2008年には
これまたアメリカでリーマンショックが起き
世界全体が大きなショックを受けました。
この時の春に私は証券マンとして入社。
夏頃には日経平均は7000円台をつけ
日本の株式市場も経済も本格的な暗い時代に突入しました。
さて、今はどうでしょう?
2020年には東京オリンピックも決まり、
株価は2万円超え、
なんだか日本経済も温まってきています。
日本政府はインフレ目標を2%に掲げているので
モノやサービスの値段は上がることは間違いないでしょう。
インフレの兆し感じていますか?
例えば、いつも飲んでいる缶コーヒーが
『お手軽価格!』『バリュープライス』
というキャッチコピーがついているものの
内容量が少なくなっていることに気がつきましたか?
いつも使っているマヨネーズ
いつも食べているポテトチップス
あれ?値段は変わらないのに容量が減っている…
なんてことも起きています。
容量を減らしてモノの価値が上がっているんです。
教育資金の資産運用の必要性
これはとても難しい問題です。
運用するとパフォーマンスがとても良い時と
悪い時が波のように交互に出てくるのが一般です。
※毎日右肩あがりだよ、という商品を見かけたら怪しいと思ってください
教育資金は使うタイミングが大体決まっています。
使いたいタイミング=悪いパフォーマンス期間
であると損してしまう可能性があるのです。
使いたいタイミングの前に
良いパフォーマンスの時に決済してしまえば
何ら問題ないのですが…。
人間欲深い生き物なので
「まだ、上がる!」と
うまく決済できない方が大半です。
ただ、はっきりと言えるのは
『教育費が値上がりしているので
しっかり教育資金を貯めていこう』
ということ。
時間を味方につければ、
毎月のコツコツ貯金で、
大きな金額を貯めることができます。
運用はリスクがつきものなので、
商品についてはよく考えてください。
使う時期を見据えながら運用する必要があります。
進学がオール国公立になりそう!
父親が転職して収入が上がった!
母親がパートから正社員になり世帯収入が上がった!
ということが起きて年収が上がったり
お金を使わなければ、
教育資金用に運用していたお金を
教育資金→老後資金にスライドすることも可能です。
一部を投資信託にしてみたり
少しでもお金を増やせる努力は大事です
さぶ
参考までに我が家の資産運用方針
我が家の場合
- 教育資金→元本保証型運用
- 老後資金→株・外国資産の積極的運用
我が家の教育資金の運用方法を参考にしたい!
という方はこちらの記事をご参考ください。
老後資金は確定拠出年金で積極的運用中
【2019年最新】企業型確定拠出年金で利回り7%超!運用方法公開&用語説明最後に
進学の費用がどれくらい値上がりしているのか気になり
進学費用と給与所得の推移を調べ
こちらの記事を書く事にしました。
結構細かいデータをとってきましたので
参考になった方は、リツイートをして頂ければ嬉しいです。
またご自身のサイトやSNSで引用される場合は
引用元としてURLを記載いただけると嬉しいです。
💡参考データ参照元:
文部科学省
「国公私立大学の授業料等の推移 (PDF) 」
国税庁
「民間給与実態統計調査」
💡参考書籍:
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